「和歌は、人の心を「種」として、それがさまざまな言の「葉」になったものです。世の中に住む人の出来事や行事はたくさんありますので、心に思うことを、見るものや聞くものに委ねて言い表したのです。

花に鳴く鶯や水に住む蛙の鳴き声を聞くと、生きているもので歌を詠まないもの など、いったいあるでしょうか。力も入れないで天地を動かし、目に見えない鬼神ですらしみじみと感動させ、男女の仲も和らげ、勇ましい武士の心でも慰め る。それが歌なのです。」と古今和歌集には書いてあります。

では、人の心を種にして、葉になった「言の葉」をもとにして絵画を描くことが出来る AI は、「花」を咲かせることは出来るのでしょうか？

今回作ったのは、和歌の「我を待つと 君がぬれけむあしひきの 山のしづくに ならましものを」をAIに学習させて作った作品です。

「私を待っていてあなたは濡れてしまったのであろう。その山の滴になってあなた と会いたいのです。」という意味になります。