前の職場は製造業。 あるある話だが重いものを無理な体勢で持ったタイミングで ギックリ腰に…

自走は危険ということで上司が小生の車を運転して家まで送迎してくれることに…

上司達は小生をマンションの駐車場で下ろすと会社へ戻っていった。

かろうじて歩けるのでヨチヨチ歩きでエントランスへ… 小生の自宅はオートロックのマンションなのでキーロックを解除してマンション内に入る。

やっと横になれる…そんな事を考えながらロックを解除して自動ドアに近づく…

…小生の目の前で閉まる自動ドア…

ヨチヨチ歩きなのでマンション内に入る前にロック解除機能の時間切れで自動ドアが閉まってしまう…

仕方がないのでまたキーロックを解除するためにオートロック操作パネルまで戻る。 （ヨチヨチ歩きで…）

そしてまたヨチヨチ歩きで進み小生の目前で閉まる自動ドア…

操作パネルと自動ドア…もう何往復しただろうか… 腰が…腰がメキメキいってる…誰か…誰か助けて…

そんな最中背後に人の気配…

腰に負担をかけないようにゆっくりと体を方向転換させる。

後方5m程離れたところで若い女性が立ってこちらを見ていた。

…人だ！！きっとここの住人だ！！！

「あ！あのぉ！！」

次の瞬間、後退りしてマンションから出ていく女性…

…きっと小生のヨチヨチ往復を警戒しながら見ていたのだ…

…戻ってきて…ドアを…自動ドアを開けて…

誰か…誰か助けて…

小生はただ生きているだけ。